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9月19日。
2台のヘッドフォンが自宅に到着しました。
ULTRASONEのPRO-650とPRO-750です。
14日に話を振って、16日に返答がきて、19日に貸し出し。
おお、早いぞ。
ちなみに返却は23日とこれまた早い。
そんなわけで、ご対面。
うーん…
実物を見るは初めて、と言うわけではないのですが。
自宅で手にとることで、改めて感じる安っぽさ。チャチと言ってもいい。
オーディオテクニカやソニーのヘッドフォンばかり見ている人にこれを見せて、
「さあ、お値段いくらでしょう?」と質問したらどうなるかな?
4千円だの5千円だのといった答えが返ってきそうな予感。
…む、話が逸れましたね。
イヤーカップの大きさはまあ適切。というか結構大きくて驚いています。
別にソニーやオーディオテクニカの様に「耳の形に合わせてドライバーを斜めにする」と言ったギミックを採用しているわけではありませんが、耳を圧迫するすることもなく、なかなか快適。
そして「本当に密閉型なの?」と驚くくらいのハウジングの薄さ。
まあ、これに関しては、装着した際に無駄な出っ張りがなくて良い訳ですが。
あと、PROシリーズ全体として、
イヤパッドのスペアが付いてくる上、ワンタッチで交換可能
カールコードとストレートコードの両方が付属
など、他にはない特色も見逃せません。
個人的にはこの配慮は素晴らしいと思います。
なお、PRO-650とPRO-750のイヤーパッドはサイズが共通なので、
PRO-650の安物丸出しのイヤーパッドにうんざりしている人はPRO-750用に取り替えてみてはいかがでしょうか。
さて…
実際に聴いてみるとしましょう。
PRO-650
マイミクの某氏も推薦の型番。
聴いて見ると、推薦も納得の音、という感じです。
ボーカル帯域が細く、若干声が硬質に聞こえますが、
それでも過不足のない高域。バランスの良い低音。
いつぞや、店頭で試聴した際に「昔のソニーの音のようだ」と言った様な気がしますが、
今でもその認識に変わりありません。
2002年頃に聴いたMDR-Z900の音が、こんな感じだったような…
でも、MDR-Z900って、当時の定価が25,000円。現行のMDR-Z900HDでさえ、28,300円。
そして、PRO-650は40,950円…
キャリングケースにたくさんの付属品、と言うことを差し引いても、ヘッドフォン自体の作りが遙かに安っぽいので結局マイナス要素。
まあMDR-Z900はとっくに廃盤、後継のMDR-Z900HDは音がもう別物なので、そう考えるとこの選択も有りかな…
PRO-750
こちらは私が気になってオーダーしたモノです。
大阪で店頭試聴した結果が果たして正しかったのか知りたくて。
全体的な作りはPRO-650と変わりません、と言うよりガワは共通の模様。
ヘッドバンドにでかでかと書いてある「PRO-750」のロゴが白地に青でかっこいい!
…と思ったら、端っこの方に塗り残しが…
で、音なのですが。
PRO-650と全く違う音に驚かされます。
具体的には、大幅に量感がアップした低音。
こう書くと、DT990 PROと同じ?と言われそうですが、
決定的に違うのが中域。DT990 PROはドンシャリで、取り残された中域は100メートル彼方から漏れ聞こえてくるようなイメージなのに対して、PRO-750は引っ込もうとする中域を無理矢理にでも「前に出した」ところに尽きると思います。
この試みは、おおかた成功したと思いますが…
ボーカルをよくよく聴いて見ると、中低域もだらしなく増大しているような。
こんな声で歌う女性はいないだろ?と言うくらい声が変わっている。
あと、一部のソースでは明らかに低域過剰で全ての帯域が歪んで聞こえる物もあり、個人的にはちょっと…といった感じ。
ああ、だからいつかの店頭試聴のメモに「中域に独特の癖が云々」と書いてあったのか。
試聴を終えて。
感心したのが定位。
ヘッドフォンだから定位は同じだろう…そう考えていましたが、
ATH-W100と比較すると、よりシャープに中央に定位します。
で、どちらがよいかと言われれば、
個人的には、音質以前にバランスの問題で
PRO-650>PRO-750 と言ったところでしょうか。
…ただ、SRS-4040aやDT 880PROを聴いた時のようなときめきが無いのですよね。
定位もいい、バランスもいい、何よりすぐ買える。
何が悪いのかな?