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某所に行った折り、幸いにも3種類のヘッドフォンを試聴する事ができました。
ヘッドフォンを試聴する、という目的で訪れた訳では無かったので、試聴ソースは店内に備え付けのCD。
さて、今回試聴できたのは、
beyer T-1
ULTRASONE Edition 8
SENNHEISER HD880
この3種類。
さすがにお高い機種ばかりなので、あからさまに聞こえ方がおかしいとか、特定の帯域が異様に強調されているといった事は皆無であり、それなりに隙のないバランスに仕上げられていたと思います。
で、音質の方も、ライバルメーカーを意識しているのか、はたまたお国柄を反映しているのか(3社ともドイツのメーカー)、1つの方向に収束していく傾向がありました。
つまり、ぱっと聴く限り、「どれ買っても大満足」という訳なのですが、もちろん各社、個性はあるわけで。
Beyer T-1
私がDT990の発注を待っていた頃に。颯爽と登場したモデル。試聴機関係でTASCAMがもたもたしていたからこんな事に…
まあ、そんなことはさておき。
低域にbeyerの名残はありますが、DT990やDT880とは全く異質のサウンドだと感じました。妙にフラットで、借りて来た猫という印象。
それが良いのかと言われれば、「良い」で間違いないのですが…なんか思い描いていたのと違うなー。絶対的な音質は間違いないのに…
「DTで始まらないヘッドフォンなんて、Beyerじゃない」
なんて言う人がいましたが、なるほどコレは確かにね。
あと、ケーブルは異様に固くて太く、取り回しは3機種の中で最低だったことも押さえておきたいですね。
ULTRASONE Edition 8
この機種だけポータブル型。なのに密閉。
プラスチックを排した全金属製で側圧は強く、カタログスペック上では3機種の中で一番軽いはずなのに、体感では最も重く感じました。
質感は3機種の中で最も良く、イヤパッドも革製でなめらか。
夏場が大変そうですが。
で。
そこかしこに見え隠れする、PROシリーズの癖。
中低域を強く持ち上げた独特なバランスは、正にPROシリーズそのもの、というか、ULTRASONEの特徴なのでしょう。
…正直、本機だけは「欲しい!」とは思いませんでした。
もしかしたら、ULTRASONEの音はあまり好きではないのかも知れません。
PRO650は良かったのにね。私の修行が足らないのでしょう。
SENNHEISER HD880
高級機なのに妙にメカメカしい外観は、最初は違和感があり、
「まるでDJ用のヘッドフォンだ」とまで言い放った事がありましたが、
見慣れると、コレはコレで良い外観だな…と。
妙な肌触りのイヤパッドは、高級な素材らしいのですが、慣れるまで時間がかかりそうです。
質感に関しては…まあ、イマイチだと昔叩いた記憶があるのですが、よく見たら他所のメーカーもそう大差無かったので、発言は撤回したいと思います。
音質に関しては、まあさすがというか、何というか。
「ゼンハイザー買っとけば間違いない」といった感じですね。
前述の2機種と違って個性を主張せず、ハイ上がりで低域が少し寂しいですが、気にするレベルではありません。
長時間のリスニングでもコレなら疲れないでしょう。
「とにかく良いのが欲しい」といわれたら、コレを勧めておけば安牌だ…そう思いました。
ただ、ケーブルプラグが長過ぎて重い。もう少しコンパクトにならなかったのかな…
まあ、あくまで主観に基づく感想な上、試聴してから少々時間が経過しているため
「この機種がこんな音な訳無いじゃないか!」という意見もあるかも知れません。
試聴自体はどこでも無料のはずなので、是非聞きに行って欲しいものです。